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2015-08-12
帝王切開の全身麻酔で見えてはいけないものが見えた、壮絶な手術とは?

帝王切開の全身麻酔で見えてはいけないものが見えた、壮絶な手術とは?
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骨盤が狭い妊婦さんは帝王切開というお腹を切って赤ちゃんを取り出す出産になるそうですが、局所麻酔か全身麻酔を選択するかは先生が妊婦さんの状況をみて判断することになります。全身麻酔で帝王切開の手術中に起きた、出来事があまりにも壮絶だったのです。

1990年代の後半、関東のとある産婦人科で、私は第一子を出産することになりました。
ここは個人病院で、普段は医院長先生がお1人で対応していました。
先生はずっと「順調ですね。問題ありませんよ。」と言ってくれていました。
一人目の出産は予定日から遅れる事がよくあると聞いていました。
やはり私も予定日が過ぎても出産の兆候がなく、普通に健診のつもりで産婦人科へ。

その日行くと、見たことのない先生でした。
今まで診ていてくれた医院長が、突然海外に行ってしまったとの事でびっくりしました。
でもまあ仕方ないかと、その先生に診てもらいました。
するとその先生が「このままじゃ、赤ちゃんおりてこないねぇ。羊水も少なくなってきてるから、明日入院であさって帝王切開しましょう。」と言うのです。
え~~~~っ?!何でなんで??
私にとっては青天の霹靂でした。

どうやら骨盤が狭いらしく、このまま普通に出産しても母子共に危険な状態になるようなのです。
私は身長150㎝なのですが、背が低いとそれに比例して骨盤も狭いのだとか。
それなら、何で今まで、数日前まで医院長は順調って言ってたの?
てか、あなた誰ですか?

よく知らない初老の先生が、いきなりあさって私を手術するなんて!
頭の中が、一気にパニックになりました。

でも当時は私も若かったし、頭もまわらず、その場で言われるがままに手術をする事を承諾しました。
当時はまだネット社会ではありませんでした。

急に帝王切開と言われても、一体どんな手術なのか、その後はどうなってしまうのか、調べる猶予もありませんでした。
まわりの友達もまだ結婚・出産している子が少なくて、意見を聞く事もできませんでした。

けれど、羊水が減っていると言われたし、とにかくすぐにでも赤ちゃんを出してあげなきゃ!
手術の不安などから涙があふれてきましたが、赤ちゃんのために私がしっかりしなきゃいけないと思いました。
その晩はいつも以上にお腹の中で赤ちゃんが暴れ「もしかして苦しいのかな?」と心配で、一睡もできずに朝を迎えました。

午後には入院し、あっという間に手術当日になりました。
一般的に帝王切開は局所麻酔のようですが、私は全身麻酔でした。

朝から心電図をとったり、赤ちゃんの心音をとったり、点滴をうちながら手術を待ちました。
手術台に乗り、注射うたれたり酸素マスクつけたりして、とても緊張しました。
その後、先生が登場。
「盲腸は?」と聞かれたので「ちらした事があります」と言うと、
「じゃ、一緒に取っちゃおうか。“もうちょ”っとだけ~」と、おやじギャグ?をかまされ、麻酔をうたれました。

直後、先生が「ちょっと気持ちいい麻酔だよ…」と言っている間に、私の意識はなくなりました。
気持ちいいというより、ホントに、もうこれは何とも言いがたい感覚になりました。
ジェットコースターに乗せられて、いきなり「ぐんっ!!」と、他の世界へ連れていかれたような。

パステルピンクとグリーンの「不思議の国のアリス」の扉みたいなものがたくさんあらわれて、そこを出たり入ったりを繰り返したり。
そうかと思うと壁だらけの迷路をズイズイ進んでいくような感じがしたり。
またジェットコースターで「ぐんっ!」てなったり。
同時に色んな姿や場面や人々が見えたり…。
途中、気持ちいいんだか悪いんだか、「もう、何でもいいや…」と、投げやりになったりもしました。
何かの音もガンガン聞こえていました。
とにかく不思議な世界でした。

麻酔がさめてきて、だんだん気が付いていくにつれ、周りの声が聞こえたり、ぼや~っと人の姿が見えたりしました。
はっきりと意識を取り戻した時はすでに真夜中過ぎで、心配そうな表情のダンナだけが部屋にいました。

麻酔、どうやら効きすぎていたようなのです。
もしかしたら、私、あぶなかったのかな?
あれって、俗にいう臨死体験だったのかなぁ?!
あの川は三途の川だった?
なんて、後になってこわくなりました。

出産って、みんな普通にしているようですが、本当に命がけなんですよね。
私のまわりでも、出産で悲しくも亡くなってしまったママが数人います…。

もし私も麻酔があわなかったら、どうなっていたか分かりません。
麻酔がまだちゃんと覚める前、私は「お母さん」とか、ダンナの名前とか、赤ちゃんは?とか言っていたようです。
自分は全然覚えてないんですけどね。

でもとにかく無事に赤ちゃんが生まれてよかったです!

全身麻酔の危険性も分からないまま手術したのもこわい事ですが、
あのまま医院長のもとで無理な出産をしていたら、母子ともにどうなってしまっていたかと思うと…そっちもゾッとします。
そう考えると、突然医院長が海外に行ったのは、何かが導いてくれたのかな、私は何かに守られているのかな、なんて感じます。

1度帝王切開をすると、たいていの場合、次の子も帝王切開になります。
第2子からは納得のいく病院で、信頼できる先生の元で手術しました。

そこは部分麻酔だったので、それはそれでまた別の体験をしました。
手術中は先生の話し声は聞こえているし、赤ちゃんが取り出された後はすぐに見せてもらえて感動する事ができました。
それなのに、下半身はまるで感覚がなくて全く動かせない!
そしてその後はまた出産・手術の痛みとリハビリとのたたかいが待っています。

けれどやはり、赤ちゃんが無事に元気で生まれてきてくれるのが一番です。
今は3人の子供に恵まれ、“何気ない普通の生活を送れる事”が何よりも幸せなのだと感じています。

まとめ

まさか帝王切開で臨死体験をするなんて夢にも思わなかったことでしょう。
もし可能であれば力んで出産させてあげたかったと思うことだけです。

記事提供:kayumidome510さん

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