明らかに捨てられていたキティちゃんのぬいぐるみを見た彼女。キティちゃん収集家の彼女がどうしても諦めきれずに家に持ち帰りました。彼女がキティちゃんを家に持ち帰った理由は、純情そのものです、『ただキティちゃんが好きだから』。しかしただ捨てられていたものを拾って家に持ち帰るなんてちょっと勇気がいる行為だと思いませんか？
彼女がキティちゃんを拾って家に持ち帰った真意とは？

10年少し前の30代後半の時に実家の近くでいつも通り、週に1度のリビングプロシードの新聞配達をしていました。
割り当てられた集合住宅を次々に配布していた矢先、団地のごみ置き場にキティちゃんの大きなぬいぐるみが捨てられていたのです。

とても大きいのですぐに目につきました。

とても目が大きくて愛らしく、まださほど汚れていなかったです。
そもそも私はキティちゃんのぬいぐるみが大好きで学生のころから集めていました。
どんどん増えていってまるで自分の子供のようににかわいがって愛情をたっぷり注いできましたし、今でも常にそうしています。
ぬいぐるみを捨てるなんてとても考えられません。

それだからこそ、その光景を見るととてもショックを受けて足がすくみ、悲しくてこらえきれなくなって
大粒の涙が出てきました。本当にかわいそうだと思いました。

とにかくそのぬいぐるみを見てすぐに、ぬいぐるみを抱きかかえ、バイクの後ろのかごにのせて常に
ぬいぐるみに注意を払いつつ神経を集中させて、これ以上何の被害にもあわないように必死の思いで
新聞を配っていきました。とにかく新聞は配りきらないといけないと思いつつ、こみあげてくる気持ちに耐えることができなくなり、
時折涙が出てきました。本当にどうすればいいかわからなくなり、パニック状態にまで陥りました。