2017-06-07

借り逃げの時効は、逃げた人と逃げられた人両方のためにある
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母親が経営する民宿のお客で「お金を貸してほしい」と言われて借用書を交わしてまで貸したお金でしたが、幼い私はすぐに戻ってくると信じていましたが返ってきませんでした。
借用書があるにもかかわらず、男性を探さずにいたら時効が過ぎてしまいました。
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母親がお金を貸したきっかけ
私がまだ十代の頃です。
母が経営する民宿でアルバイトをしていたのですが、そこに宿泊していた現場作業員の方が三万円ほど貸してほしいと言ってきました。
汚れた作業着を着た、痩せてほとんど髪の毛のない男性で、年の頃は五十代くらいだったと思います。
男性は団体で宿泊されていた中の一人で、その日にチェックアウトの予定でした。
長期滞在とあってある程度気心が知れたお客さまでしたが、そこはやはり他人です。
母は、まず何があったのかと尋ねました。
男性は、手持ちが足りなくて困っていると説明。
今日、仕事が終わったら帰り際に返しに来るからと言いました。
多くの方なら、ここで貸すか、お断りするかすると思います。
しかし、商売をやっている母は貸す代わりに借用書を書かせました。
お金のトラブルは、今まで培ってきた人間関係も壊すと知っていたのです。
男性はペンを受け取ると、三万円也と書かれた紙に自分の名前を書きました。
しかし、その手が始終震えていて、どうにも様子がおかしいのです。
母が、どうしたのそんなに震えて、と言うと、びくっとして愛想笑いをします。
横で見ていた私も、そのあまりの震えようをよく覚えています。
そして、男性は三万円を借りて去っていきました。
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